現実逃避の何が悪い

小説だって若者の読み物だと過小評価されていた時代はありました。ならば、ゲームや漫画やアイドルだっていつかは大衆に認められるはず。微力ながら、そういうお手伝いができればよいと思っています。

あーりんとゆずぽんの違い

 チームしゃちほこのゆずぽんこと安藤ゆずさんが無期限活動休止になってしまいました。大ファンまでは行きませんが、応援しているアイドルのうちの一人だったので非常に残念です。去年から眩暈症で一時活動休止と公表されていてもしかしたらと思っていたら嫌な予感が的中してしまいました。眩暈症の原因は主にストレスらしいですね。芸能活動によるストレスだということは間違いないでしょう。

 

 ファンの方には失礼だと承知ですが、やはりキャラに無理があったのでしょう。ぶりっこキャラは相当な精神力の持ち主でなければ務められません。ももクロのあーりんでさえ、最近ファンの前では以前のぶりっこキャラを見せることは少なくなりました。あーりんは本番前は割りと冷静なのに対して、ゆずぽんは舞台裏ではかなり緊張するタイプだということを聞いたことがあります。彼女のぶりっ子キャラはあくまで、憧れのあーりんを目指したキャラでした。しかし、ただマネするだけでは劣化コピーになってしまうのであーりん以上のぶりっこキャラで行こうと彼女は決めたのでしょうが、それがそもそも精神的に無理があったのでしょう。

 

 では、あーりんはなぜ大丈夫だったのでしょうか。精神力の強さの点もあると思いますがその他にもあーりんとゆずぽんの決定的な違いがあると僕は思います。それは、安藤ゆずにとって「ゆずぽん」は捨てられないキャラにあるのに対して、佐々木彩夏にとって「あーりん」とは捨ててもいいキャラという点です。あくまでも彼女にとって「あーりん」とは理想の女の子像であるとクイックジャパンでも答えていました。何か話を振られたときに、あーりんならどんなふうに答えるかな、というふうによく考えていたそうです。つまり自分の中に「あーりん」と「佐々木彩夏」にしっかり線を引いているのです。ここ最近は「佐々木彩夏」でも十分やっていけると分かった彼女は大きく変わりましたね。

 

 しかし、安藤ゆずには「ゆずぽん」しかないのです。「いちご星のお姫様」でしかお客に出す顔がないのです。皆さんは人によってキャラを変えることがあると思います。それってとっても疲れませんか?彼女にとってそれが日常茶飯事だったのです。「安藤ゆず」というキャラをお客の前では見せる勇気がなかったのです。

 

 ゆずぽんは非常に面白い子でした。ただやはり見ていて作っているという感じは否めませんでした。あーりんのように「安藤ゆず」と「ゆずぽん」をうまく使いこなすことができなかったのでしょう。彼女がするべきは、「ゆずぽん」を演じながら少しずつ「安藤ゆず」を出すことだったのです。そこを履き違えたのかは分かりませんが、精神的に限界が来てしまったのでしょう。非常に残念なことです。

 

 ただまだ希望を捨ててはいけません。治ることも十分あると思います。そのとき彼女が「ゆずぽん」としてではなく「安藤ゆず」としてもファンの前で振舞えるようになっていることを願っています。そのためにも、メンバーや運営がしっかりと彼女をフォローし、ファンがそれを受け入れることが大切です。一秒でも早い回復を祈っております。

 

 最後までご覧いただきありがとうございました。