現実逃避の何が悪い

小説だって若者の読み物だと過小評価されていた時代はありました。ならば、ゲームや漫画やアイドルだっていつかは大衆に認められるはず。微力ながら、そういうお手伝いができればよいと思っています。

言葉の持つ力

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今、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』を読んでいます。簡単なあらすじを申しあげますと舞台は「ビッグ・ブラザー」率いる政党が支配する全体主義的近未来。歴史の改竄が仕事の主人公、ウィンストン・スミスはある美女ジュリアと恋に落ちることを契機に、反政府活動を始める話です。

 

まだ50ページほどしか読んでないのですが、この世界観がすごい!一番興味深いの「ニュースピーク」という言語を政府側が国民に押し付けているところです。様々な反政治的なものにつながる言葉は悉く消されていくのです。普段何気なく使っている言葉とは僕らのイデオロギーにもなっているのですね。その言語でさえコントロールすることによって「ビッグ・ブラザー」は全体主義社会を完全なものにしようとしているのですね。

 

使っていることが当たり前すぎて何もありがたみも感じない言語はこういう世界にはひとつの武器になっているのです。それほどに言語というものは影響力が強大なんですね。こういうことに気づかせてくれるのが物語の面白いところです。

 

当たり前すぎてありがたみを感じないという話で言えば、最近デジタル技術を僕たちの生活に何気なく存在させるという考え方をよく聞きます。これをユビキタスコンピューティングというそうです。話が壮大すぎて僕にはなかなか上手に説明できないのですが、そういう話を面白く説明してくれている『魔法の世紀』という本があります。これはメディアアーティストであり、筑波大学の准教授である落合陽一による著書です。こちらもぜひ読んでみてください^^

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

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