現実逃避の何が悪い

小説だって若者の読み物だと過小評価されていた時代はありました。ならば、ゲームや漫画やアイドルだっていつかは大衆に認められるはず。微力ながら、そういうお手伝いができればよいと思っています。

『フォースの覚醒』は技術に追いついていなかった

genjitutouhi.hatenablog.com

 今日は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の4Dxを見に行きました。これほど4Dx と3Dをうまく使った映画はなかったです。僕は『スターウォーズ/フォースの覚醒』(以下、『フォースの覚醒』)で初めて4Dx を経験したのですが、正直もう4Dxは金輪際行かないと思っていました。4Dxはただのアトラクションで、余計な演出だと決め付けていたのです。しかし、それは単に『フォースの覚醒』が4Dxのうまく扱えていなかっただけの話だと気づきました。もっと言えば、3D技術でさえエイブラムスは自分のものにできていなかったと言えるでしょう。もっともっと言えば、『マッドマックス』以外の映画はこれらの技術を巧みに扱っていなかったと断言しても構いません。

 

 3D上映が主流となる契機は年の『アバター』でした。そこから様々な映画が3Dで上映されるようになりました。当時としては革新的で、観客に新たな映画の価値観を与えた作品であることは間違いないと思います。しかし、とは言っても3Dならではのシーンだと思わせる演出は2時間のなかだったら、合計しても10分ぐらい、あるいは反射的に目を背けるような演出は0だったと記憶していました。僕はこの「反射的に目を背ける演出」こそが3Dの醍醐味だと思います。それ以降の映画でもワンシーンぐらいでしかそのような演出は見られませんでした。

 

 ところが、『マッドマックス』では劇中の4割がそれで占めていたように感じました。4Dxだったからという理由があるかもしれませんが、それを差し引いても3割はあったと思います。これこそ3D映画の完成系ではないでしょうか。このような映画がもっと量産されれば、映画館の存在意義がまだまだあると思います。正直、僕が映画館に行くのは「早く観たいから」という理由が大半を占めていますからね(笑)。しかし、この『マッドマックス』だったら3D映画を見に行きたいと思えるでしょう。

 

 これからのハリウッドはもっと3Dを意識した作品を期待したいものです。

 

 最後までご覧いただきありがとうございました。