【ヘイトフル・エイト】よくぞ3時間で描いた
今日はファーストデイということで、『ヘイトフル・エイト』を見てきました。
正直、密室ミステリーとしてはイマイチでしたね。ただ、本当に舞台が小屋ひとつだけでよくぞ3時間もの長編映画を作ったと思います。そのあたりの腕前はタランティーノならではということでしょう。
R-18指定だからどれだけエログロいだろうかと少し恐れながら見ましたが、園子温の『冷たい熱帯魚』ほど酷くはありませんでした。むしろ、差別表現が多いというところが18禁となった要因でしょう。南北戦争直後のアメリカの話だから、人種差別が非常に顕著な時代だったから仕方ないでしょう。黒人が男性の白人にフェラチオさせるところとか、闇を感じましたね。それほど白人に恨みがあったということでしょう。
小屋のドアが壊れていて、吹雪が入ってきてしまうので人が出入りするたびに生板を打ち込む行為が象徴的でしたね。密室という雰囲気を出すための演出でしょう。また、出入り口がそこしかないという印象を観客に与える効果もありました。
決して元気が出る映画ではありません。北野武の『アウトレイジ』が好きな人は見る価値あると思います。僕は長いのがネックでしたね。『アウトレイジ』の方が濃縮されていて好きです。
最後までご覧いただきありがとうございました。