現実逃避の何が悪い

小説だって若者の読み物だと過小評価されていた時代はありました。ならば、ゲームや漫画やアイドルだっていつかは大衆に認められるはず。微力ながら、そういうお手伝いができればよいと思っています。

五代雄介の矛盾

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昨日に引き続き、「仮面ライダークウガ」について書きたいと思います。

 

僕が印象に残ったシーンがひとつありまして、それは五代が友人の朝比奈 奈々に向けて言ったセリフです。彼は彼女に暴力の醜さについて説きます。誰かを殴ったら、その人も殴ってくるかもしれない。そうなったらまた殴り返すことになるだろう。それって悲しくないかと……。とてもいいことを言ってますよね。

 

ただ、僕が疑問に思ったのは五代自身がグロンギクウガの敵)に対しても暴力をふるっていることです。彼は自分で暴力の醜さを理解していながら「みんなの笑顔を守る」ために暴力を行使している。

 

話の通じない相手ならば、我々は暴力という手段しかないのでしょうか。朝比奈奈々はそれをキレイ事と言いました。五代のなかのキレイ事は叶わないのでしょうか。そのような疑問をクウガが問いかけているように僕は思いました。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。