現実逃避の何が悪い

小説だって若者の読み物だと過小評価されていた時代はありました。ならば、ゲームや漫画やアイドルだっていつかは大衆に認められるはず。微力ながら、そういうお手伝いができればよいと思っています。

挫折して学ぶ。それがももクロ。

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今回はももクロについて書いていこうと思います。昨日発売された「Quick Japan」、僕ももちろん買いました。いい表紙ですね。かなり大人チックな感じに写っております。今号は長年編集長を務めた藤井編集長最後の号ということで、気合の入り方が違いますね。

 

さて、まだ全部を読めていない僕ですが書きたいことがいっぱいありすぎて困ってます(笑)やはりももクロは面白いです。今回はれにちゃんについて書いていきます。

 

「当たり前のことなんて思っちゃいけないんだよね」

みんなと同じフォーメーションに入れることが幸せだなって思うし、自分のことだけど、自分のことだけじゃないんだって感覚を味あわせてもらって、やっぱ、ももクロってかっこいいなって思った。そんなグループにいられること……なんか言葉じゃ言い表せないんだけど、大事にしなきゃなって。もともとがこんな感じだったから、なんか当たり前になってきちゃってるでしょ?生活の一部になっているからさ、ももクロが。でも、そう思っちゃいけないんだよ。慣れちゃいけないし、どんなことでもそうだけど、「当たり前のことなんだ」なんて思っちゃいけないんだよね。

Quick Japan vol.123 P55より抜粋

今年の夏、彼女は左手を骨折してしまいました。身体の面よりも精神面を心配した人が多かったのではないでしょうか。誰よりもももクロが好きで誰よりもモノノフが好きなれにちゃんだけに、ステージに立てないかもしれないというだけで立ち直れないのではないかと……。しかし彼女は立ちました。踊れなくても舞台に立ちました。ファンに笑顔を見せるために立ちました。僕はあまりステージが近くなくて、よく見えませんでしたが彼女は笑顔なのだと、必死でパフォーマンスしているのだと伝わってきました。何よりれにちゃんをしっかりと見せるために様々な工夫が施されていましたね。ももクロはこういうところがうまいと思います。杏果が声をだせないときも、あーりんが足を骨折したときもけっしてないがしろにしなかった。彼女たちができる範囲で最高のパフォーマンスをしてくれました。

 

 僕が少し懸念していることはももクロメンバーは暇を怖れているのではないかということです。今は分刻みのスケジュールですが、ずっとそれが続くとは限りません。もし今よりも仕事量が減って自由な時間が増えたら、彼女たちはどう思うのでしょうか。あーりんが骨折したとき、一週間仕事に行かなかった時期があったと言っていました。その期間、ぽっかりと穴が空いたような感覚だったと語っていました。普通の高校生なら当たり前のように空いている時間でさえ、彼女にとっては奇妙な時間だったと思います。それほどに彼女たちは普通ではないということですね。

 

 やはりれにちゃんをステージに出した判断は正しかったと思います。彼女が打ちひしがれないように、暇な時間を与えないように。何より彼女にとって非常にいい収穫だったのではないでしょうか。いつもとは違うメタな視点でももクロを見ることができたのではないでしょうか。もう一度自分の置かれている状況を再認識できたのではないでしょうか。メンバーから離れることで自分がどれだけすごいチームに所属していることに気づいたと思います。意識はしていても、毎日ももクロとして活動しているとそれが当たり前になってしまうのは仕方がないことでしょう。僕らが毎日ご飯を食べるように、彼女は思う以上にももクロなのです。いや、もしかしたら僕らが呼吸をするレベルで当たり前だったのかもしれません。当たり前になってくるとそれに対するありがたみも薄れていってしまうと思います。れにちゃんにとってもう一度自分を確かめるいい時期になってのではないかと僕は思いました。

 

名前のないものはこの世に存在しないから。だから、その名前がなくなるのは嫌だなって。

Quick Japan vol.123 P59より抜粋

 

 れにちゃんは哲学的なことを言うことが多いですね。彼女のこの考えは唯名論です。おそらく彼女は唯名論の「ゆ」の字も知らないでしょう(笑)。しかし、彼女はこのことを身体で体感しているのでしょう。

「たとえ私一人になってもももクロを続ける。」

 れにちゃんがこの言葉を言ったときは安心したと同時に、こだわりが強すぎるとも思いました。ももクロなしでは生きていけないことがよく分かります。彼女のこのこだわりこそがももクロである所以なのでしょう。れにちゃんは哲学の勉強したらものすごい飛躍するのではないかと思います。

 

 これからももクロが存在させ続けるために、様々な困難が待ち受けているでしょう。今回の紅白落選なんて軽い方ではないでしょうか。今年ぐらいはゆっくりすればいいと思うのに、大晦日ライブも行うとは頭が下がります。まあ今の彼女たち、何よりれにちゃんにはそれが一番いいと思います。ただ、今のままだと子育てはおろか結婚もできないと思います。そういうプライベートの時間の過ごし方を身に着けなければなりません。そこらへんは川上さんがうまくやってくれることを信じています。今は自由なうちにやれるだけやっているという感じでしょうか。

 

 今回のれにちゃんのインタビューを見てももクロは10年20年先も安泰だなと改めて思いました。次はあーりんについて書こうかな。

 

 最後までご覧いただきありがとうございました。