現実逃避の何が悪い

小説だって若者の読み物だと過小評価されていた時代はありました。ならば、ゲームや漫画やアイドルだっていつかは大衆に認められるはず。微力ながら、そういうお手伝いができればよいと思っています。

緊張感が半端じゃない

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 初コメントいただいてとてもテンションが上がっています^^。これからもよろしくお願いしますね。

 

 さて、今日はファーストデイだったので映画を見てきました。

 

『ザ・ウォーク』

 これは1974年に実際にいた大道芸人の話です。今は無きワールドトレードセンターが完成間近の屋上で、ある男の野望が果たされようとしてました。二つの塔の間にワイヤーを張り、541mの高さで綱渡りをするのです。僕は予告のころからこの映画の虜でとにかく映像美が半端じゃないんです。一面に広がるニューヨークの景色。そこに引かれる一本の線。長い棒を持つ一人の男。これだけでもう名作の予感しかしなかったです。

 実際に見てその期待をはるかに越えました。映像だけでなく、人間模様も丁寧に描かれていて非常に面白かったです。一番好きだったのでは、音楽と映像のマッチングですね。本来緊張感のある綱渡りシーン。BGMはベートヴェンの『エリーゼのために』。これによって、引き締まった空気が一気に解き放たれました。主人公の余裕さと気持ちの高揚、すべてが伝わってきました。

 

 小ネタですがこの大道芸人フィリップ・プティは何と45分もワイヤーの上にいたそうです。もう人間技じゃないですね。そんなに人間って集中力続く生き物でしたっけ?本当にすごすぎます。

 

 演出から何から何まで文句なしの作品でした。ただ、最後に彼はワールドトレードセンターの無料展望券をもらうのですがその券に有効期限「永遠」と書いてあったそうです。そのとき主演、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが「Forever……」と悲しげに呟きます。なんだかアメリカ人のなかの中東への怒りが再び湧き上がらないそうで恐いですね。そんなことはないと祈りたいものです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

ちなみに、これが当時の写真だそうです。

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