現実逃避の何が悪い

小説だって若者の読み物だと過小評価されていた時代はありました。ならば、ゲームや漫画やアイドルだっていつかは大衆に認められるはず。微力ながら、そういうお手伝いができればよいと思っています。

【ライブ参戦記】4/2 西武ドーム1日目 AMARANTHUS

 札幌がキャンセルとなり、待ちに待ったDOME TREKに参戦してきました。今回はAMARANTHUSしか参加できませんでしたが、感想をつらつらと書いていきたいと思います。

 

 アルバム2枚を引っさげての今回のツアー。しかも一日目と二日目をそれぞれのアルバムで分けるというももクロらしい異色な構成となりました。率直な感想で言えば、今回のライブは初めてライブに来るファンを意識していたと思います。実際に僕の隣の席は、初参戦の初老の夫婦でした。新曲がセットリストのほとんどなので、いつもライブに来ているファンもミックスが打ちづらい様子でした。そのせいか通常のライブより少し大人しい雰囲気のライブだったと記憶しています。もちろん、普通のアーティストのライブに比べたらかなり激しいですけどね(笑)。ただアルバム曲だけでなく、2部のセットリストも初参戦でもノレる曲が多かったと思います。「Z女戦争」や「怪盗少女」などの軽い振りコピができたり、「スタセレ」のような掛け声をするような曲が並んでいたので慣れてない方でも参加できたのではないでしょうか?何よりこれらの曲は会場の一体感がまた感動を呼ぶのでその雰囲気だけでも満足できたと思います。先ほど出てきたご夫婦も「また来ます」と言っていましたしね。これだけでも大成功と言っていいでしょう。

 

 アルバム曲に関しては、当初から聞いたとおり「ゴリラパンチ」が盛り上がりましたね。個人的に音源としてはそんなに好きなほうではないのですが、ライブ曲になるとかなりのキラーチューンとなりました。ウッホウッホウッホと独特なコールもできますしね。僕の連番相手の方は「うりゃおい」を「う!ほ!」と言っているほどでした(笑)。こっちの方がしっくりくるので、「ゴリパン」ぐらいはこういうのもいいかもしれませんね。

 

 「モノクロデッサン」もかなりいいでしたね。こちらは音源も大好きで、最も楽しみにしていた曲でした。特に夏菜子の歌声が楽しみで楽しみで仕方がありませんでしたね。しかし、それはいい意味で裏切られました。まさかモノノフの演出に感動させられるとは。Aメロのメンバーごとに色を変えていく演出。しかもファンの自発的な演出らしいですね。モノノフは天才ですか?最近、コールの入れにくい楽曲が続く中で、新しい参加方法を見出したように思います。これからもこんな応援が増えたらいいですよね。本当にパートごとに色が変わっていく様は圧巻でした。

 

 さて、今回のライブで語らなくてはならないもうひとつあります。各メンバー一人につき一回のお楽しみコーナー。夏菜子は新体操の経験を生かしたフラフープ。しおりんはピアノの弾き語り。あーりんはエレキギター。れにちゃんはタップダンス。杏果はドラムという、これまでとは一新した演出がありました。考えてみれば、誰々曲とかはありましたけどこういう風にメンバー一人一人にフォーカスしたものはなかったことに気づかされました。思ってもいないところに落とし穴がありましたね。以前しおりんが嵐のニノがピアノの弾き語りをしていてかっこよかったと話していたので、ひとつ夢が叶って胸に来るものがありました。立派にこなしていたと思います。白金の夜明けでは「MOON PRIDE」を弾いたと聞いたのですが本当ですか?あれは相当レベル高いと思うのですが。

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 そして、なんといっても僕の推しメンやっさんこと有安杏果は今回もやってくれました。一人だけ2部で披露するという形で、いつ来るかドキドキしていました。ドラムリストの村石さんと一緒に叩く姿は勇ましかったです。もちろん、プロに比べたら弱弱しい音でしたが堂々と叩いていてまた新しい一面が見られましたね。これからのフォーク村も楽しみでなりません。

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 あーりんもかっこよかったですね。生でギターを弾くところを初めて聞きましたが非常に果敢でした。少しミスもありましたが、それもまた愛らしい。夏菜子もまた別の輝きが見えました。れにちゃんのタップダンスも見事でしたね。ただ僕はどうもタップダンスは地味ですごさが分かりにくいように思えてなりません。分かる人にはすごかったのだと思います。スポーツの卓球みたいなものですね(笑)。

 

 このように盛りだくさんだったDOME TREK。新章の幕開けとしては上々ではないでしょうか。そしてまさかのアメリカツアー。何かのプロモーションでしょうか?航空会社か何かの企画とか。これはさすがにいけませんね……^^;。夏は日産スタジアムということでおそらく参戦できると思います。そしてそしてそして、7月3日は杏果のソロコン!絶対当ててみせる!

 

 本当に今回は連番させてもらって素敵な出会いもたくさんありました。やっぱりライブはいいですね。これからがもっと楽しみです!

 

 最後までご覧いただきありがとうございました。

ジャンププラチナ期

 かつて、最高で653万部を記録した週刊少年ジャンプ。『ジョジョの奇妙な冒険』『北斗の拳』『るろうに剣心』など今でも人気の続く数々のタイトルが揃っていたその時代を「ジャンプ黄金時代」と謳われました。それに比べると、今のジャンプは劣ることは正直否めないです。しかし、僕はあえて言いたい。「今のジャンプは来ている」と。マンネリと言われがちではありますがその人気は不動の『ONE PIECE』を下支えに、多くの漫画家の活躍が見受けられます。しかも、その漫画家たちのほとんどが一般人には無名だということにも注目です。『僕のヒーローアカデミア』の堀越耕平も、かつて読みきりが手塚賞佳作を取ったという経歴はあるものの同作で大ヒットした。『火ノ丸相撲』の川田もこの作品が初連載。『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』の横田卓馬もこれで一躍有名になった漫画家です。

 

 過去作品である程度名のある漫画家に頼っているような他のライバル誌とは違って、次々と無名の漫画家を出して当たらせている今のジャンプは一人勝ちといっても過言でもありません。もちろん、各々で面白いタイトルがある雑誌はありますがここまでひとつの雑誌に読み応えのあるタイトルが揃っているのは僕は見たことがないです。

 

 かつて、「黄金時代」と言われたものといえばアイドルグループのモーニング娘。そんな彼女達も一度は世間から忘れ去られるほどになってしまったが近年の活躍ぶりからファンの間では「プラチナ期」と呼ばれています。僕は今のジャンプがこの状況に酷似しているように思えてなりません。もう一度言います。「今のジャンプは来ている」。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

【相棒】ファッションとしてのテロ

旅行に行っていたためしばらく更新をストップしていました。申し訳ありません。

 

年度末も近づくなかでドラマが次々と最終回を迎えていますね。今シーズンは面白いものが多かったから寂しい……(T^T)毎回2シーズン跨いで放映される『相棒14』もついに最終回。反町隆史がワンシーズンだけという噂もあって個人的には続けてほしいと思っていましたが、正式に警視庁に入る形になってほっとしております^^

 

さて、シーズン14の最終話「ラストケース」でしたが主犯格の狙いは日本国民にテロに対する意識を高めるというものでした。中東やヨーロッパでどんなにテロが起こっていても、日本人は対岸の火事としか思っていません。そんな日本で、総理大臣をテロによって殺せば日本人の危機意識は向上すると考えた人々の犯行でした。農林水産大臣の菊本なんて「日本は危険な国にならなければならないのだ」というかなり危ない発言をしていましたね。犯人の動機としては、シーズン10のお正月SP『ピエロ』の草壁と似ていましたね、社会派系の話で、久々に最初から最後まで面白いものとなっていたと思います。

 

今回かなりうまく捉えていたと思ったのは、始めの銃殺事件での生き残り金井塚でした。彼ははじめただのメッセンジャーで犯人とは何も関係ないと思われていましたが、何と協力者の一人という結末でした。しかも、彼がテロに加担した理由が「かっこよさそうだから」という呆気に取られるものでした。特に社会的意義も何もなくただファッションとしてテロリストになったのです。かなり馬鹿馬鹿しいように思われますが、これは今の若者をうまく捉えていると思います。毎日がつまらない人にとって、テロとは非現実的でジェットコースターのようなアミューズメントのように思ってしまうのでしょう。実際に日本人の若者でもISに入ろうとして中東に行こうとする大学生がいましたね。金井塚も同じようなものだったのでしょう。

 

このように若者が思ってしまうのはなぜでしょう。やはりテロが映像の向こうのものだからでしょうか?菊本の言っていた「テロ意識の低い日本」が生んだ産物がまさに金井塚だったのだと思います。テロに対する意識が低いというのは平和な証拠だとは思います。ただ、あまりにもテロをある種のエンタメのように捉えてしまう日本人を生み出さないためにはどうすればいいのでしょうか。もちろん、菊本たちがやろうとしたようなことは明らかに間違っています。しかし、ではどうすればいいのかというのは現段階では出すことはできません。今回の相棒はそのようなことを考えさせられる名回だったと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。