現実逃避の何が悪い

小説だって若者の読み物だと過小評価されていた時代はありました。ならば、ゲームや漫画やアイドルだっていつかは大衆に認められるはず。微力ながら、そういうお手伝いができればよいと思っています。

理想を叶えるには現実を見ても揺るがない心

今日のオルフェンズは悲しいお話でしたね。(:-:)

フミタンを失ったクーデリアはこれからきっと火星独立運動に向けて本格的に力をいれていくのでしょう。執事でありスパイであったフミタンでしたが、最後はクーデリアの火星独立運動への強い気持ちに負けてしまいました。クーデリアの無垢な眼に嫉妬しながらもどこか期待を寄せてたんですね。余計彼女が亡くなったときは悲しかったです……。

 

さて、ちょうど仮面ライダー555を見ていたのでここに出てくる木場とクーデリアを比較してみたいと思います。

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この木場という人物は555で出てくる怪物、オルフェノクでありながら、人間とオルフェノク共存を願う心優しい人物です。しかし、オルフェノクを抹殺しようとする人間たちに友人を殺され彼の理想は砕け散ります。結局、彼はオルフェノクを守るために人類を絶滅することになってしまいました。

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こちらのオルフェンズに登場するクーデリア・藍那・バーンスタインは役人の娘でありながら労働者を救うため、火星独立運動における中心的な人物です。彼女のバックボーンはあまり明らかにされていませんが、貧しい労働者たちがより条件のいい労働環境となるために父親に後ろ指を指されながら活動を続けるわけです。しかし、彼女もまっすぐな道を進んでいるわけではありません。幼少のころ、火星のスラム街に赴いたときにそこの住民に恐い目に合わされます。さらに地球までの旅路の途中で少年兵が殺される現実を見せ付けられます。理想と現実の途方もない隔たりを突きつけられながらも彼女の眼に曇りはありません。彼女はきっと火星独立運動を達成するでしょう。

 

二人の差はやはり現実を突きつけられたときの受け止め方ですね。木場の場合はずっと抱いてきた理想を捨て悪の道へと渡るのに対し、クーデリアは茨の道を進み続ける。木場も最後まで人間を信じることができればそのようなことにはならなかったでしょう。へたれな面の多いクーデリアでしたが、今回の話でかなり好きになってしまいました(///▽///)

 

オルフェンズもこれからの盛り上がりに期待ですね。にしても、今日の話はロシア革命のきっかけとなった血の日曜日を彷彿させられました。やはり血を流さずに済む革命はありえないのでしょうか……。これからがもっと楽しみです。555もやっぱり面白い!

 

最後までご覧頂きありがとうございました!